【Tableau】ダッシュボードアクション フィルター編

はじめに

Tableauのダッシュボードでフィルターアクションを使うと、ある1つのグラフをクリックをして絞り込みをかけると、他のグラフも同じように絞り込みがかけられるようになります。
このフィルターアクションはワンクリックで実装できます。
しかし、この方法だとダッシュボード上のすべてのグラフにフィルターをかけてしまいます。
フィルターをかけたいグラフ・かけたくないグラフを分けたり、どのフィールドでフィルターをかけるかを設定できたらもっと便利ですよね。
 
今回は、そんなダッシュボードアクションのフィルターの細かい設定方法について紹介します。
 
また、ダッシュボードアクションはフィルター以外もハイライトアクションや他ページに遷移するURLアクションなどがあります。
その実装方法についても別記事で紹介しておりますので、こちらも参考にどうぞ。

解説

フィルターアクションを追加する

まずは、ダッシュボードアクションを追加します。
フィルターアクションは冒頭でもお見せした通り、ワンクリックで実装できるのですが、他にもアクションを追加する方法があります。
 
上部メニューの「ダッシュボード」→「アクション」をクリックします。
 
表示されたアクションウィンドウで、「アクションの追加」→「フィルター」をクリックします。
 
フィルターアクションの追加のウィンドウが表示されます。
 
このウィンドウでフィルターアクションの詳細設定をして、右下のOKボタンでアクションを保存します。
 

ソースシートとターゲットシートの設定

ソースシートとは、フィルターとなるグラフのことです。
また、ターゲットシートとは、フィルターをかけたいグラフのことです。
それぞれをチェックボックスで選択することができます。
 
ソースシートは、フィルターとして使用するグラフを選択するので、逆にフィルターにしたくないシートはチェックボックスを外す必要があります。
右下の売上利益相関はソースシートからチェックを外すと、さわってもフィルターにはならない。
右下の売上利益相関はソースシートからチェックを外すと、さわってもフィルターにはならない。
 
ターゲットシートは、フィルターをかけたいグラフを選択するので、フィルターをかけたくないシートはチェックボックスを外す必要があります。
左下のマップはターゲットシートからチェックを外すと、フィルターが適用されない。
左下のマップはターゲットシートからチェックを外すと、フィルターが適用されない。

アクションの実行対象

アクションの実行対象とは、フィルターのトリガーとなるアクションのことです。
選択肢は次の3つがあります。
  • カーソルを合わせる
    • グラフにマウスオーバーするとフィルターがかかります。
       
  • 選択
    • グラフをクリックするとフィルターがかかります。
       
  • メニュー
    • グラフをクリックしたあとに表示されるツールヒント内に表示されるメニューをクリックでフィルターがかかります。
 
シングルクリックのみ
アクションの実行対象の選択肢の一番下に「シングルクリックのみ」というチェックボックスがあります。
これは、複数のマークを選択したときにフィルターをかけるかどうかを選択するものです。
たとえば、シングルクリックのみにチェックを入れた場合、棒グラフを2つ以上範囲選択してもフィルターは適用されません。
 

選択項目をクリアした結果

こちらは、グラフの一部を選択してフィルターをかけたあと、その選択を外したあとの挙動を決めることができます。
 
選択肢は次の3つがあります。
  • フィルターされた値を保持
    • フィルターの結果を残します。
       
  • すべての値を表示
    • フィルターを外してすべてのデータを表示します。
       
  • すべての値を除外
    • すべてのデータを除外するので、対象のグラフは何も表示されなくなります。
       
 

フィルター

ここでは、フィルターの対象となるフィールドを選択します。
 
たとえば、下の図のようにグラフを選択したとします。
この選択結果は次の通りです。
[カテゴリ]家具
[サブカテゴリ]テーブル
「すべてのフィールド」でフィルターする場合、[カテゴリ]家具[サブカテゴリ]テーブルのデータを表示します。
 
逆に、「選択したフィールド」で[カテゴリ]のみを選択すると、[カテゴリ]家具のデータを表示します。
 
 
注意する点として、選択したフィールドがソースシートで使われていないと、そのソースシートのグラフをクリックしてもフィルターはかかりません。
上の動画の例では、ソースシートに利益マップが選択されていますが、利益マップの中には[カテゴリ]を使用していません。そのためフィルターアクションの追加ウィンドウの下部に警告文が表示されています。
 

さいごに

いかがでしたか?ダッシュボードのフィルターアクションはワンクリックでも実装できますが、詳細を設定することで多種多様なフィルターをダッシュボードに追加することができます。閲覧者が見たい情報に正しくアクセスできるように、ダッシュボードの設計を工夫するために、ぜひ活用ください。
 
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