【Power BI】WordPressのデータをCSV出力して連携する方法を紹介

はじめに

ブログやホームページをつくることができるオープンソースのソフトウェアであるWordPress。多くのブロガーや企業オウンドメディアで利用され、数多くユーザーに活用されています。
ブログの作成・運営用のツールとして非常に便利ですが、サイト運用の分析にもWordPressを活用したいと思ったことはないでしょうか?
WordPressには記事のデータを出力する機能があり、ブログ投稿の情報をBIツールで可視化することで、サイト運用の改善のための分析に活用することができます。
 
今回はBIツールであるPower BIでWordPressのデータに接続する方法をご紹介します。
ここでご紹介するのは、WordPressからデータをCSV形式でエクスポートし、CSVファイルをPower BIに接続する、という方法です。
 
Power BIは、PCにアプリケーションをダウンロードして使用するオンプレミス型のPower BI Desktopと、WEB上の環境で使用するクラウド型のPower BI サービスの2つの形態があります。
本記事では、それぞれの操作方法をまとめています。
 
 

WordPressからデータをCSV形式でエクスポートする

WordPressからデータをCSV形式でエクスポートする手順を説明します。
WordPressではCSVが出力できる標準機能が備わっていません。CSVを出力するためのプラグインをインストールする必要があります。
今回は「Export any WordPress data to XML/CSV」という無料プラグインを使ってCSVファイルの出力をする手順を紹介します。
 

①CSV出力が可能なプラグインをインストールする

※プラグインのインストールは管理者権限で行う必要があります。
まずは、WordPress管理画面の左メニュー内の「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
 
 
プラグインを追加の画面で「Export any WordPress data to XML/CSV」というプラグインを検索して「今すぐインストール」をクリックします。
 
 
インストールが完了すると「今すぐインストール」のボタンが「有効化」にかわるので、そのボタンをクリックしてプラグインを有効化します。
 
 
有効化が完了すると、管理画面の左メニュー内に「すべてをエクスポート」のメニューが追加されます。
 
これでCSVを出力する準備が完了しました。
 
 

②WordPressから出力したいデータを選択する

 
まずは「すべてエクスポート」のメニューをクリックします。クリックすると、「新規エクスポート」という画面が表示されます。「投稿タイプを選択」のドロップダウンメニューから出力するレポートを選択します。
 
 
無料版のプラグインで出力できるのは「投稿」と「固定ページ」のみになります。「分類」、「コメント」、「ユーザー」のデータを出力したい場合は、有料版のプラグインをインストールする必要があります。
投稿タイプを選択すると、出力されるレコード数が表示されます。デフォルトの出力設定でデータを出力する場合は「投稿を移行」をクリックします。
 
 

③WordPressから出力する項目をカスタマイズする

 
CSVに出力したい項目をカスタマイズが可能です。「エクスポートファイルをカスタマイズします。」をクリックします。
 
 
「Drag & Drop」という画面で出力する項目を選択が可能です。ドラッグアンドドロップで、項目の追加・削除・並び替えが可能です。
 
 

④WordPressから出力するファイル形式を選択する (CSV, XML)

 
「Export Type」のメニューから、出力するファイル形式を選択します。「スプレッドシート」では、CSVファイルが選択できます。「Feed」ではXMLが選択できます。※Excel形式の出力は有料版のプラグインをインストールする必要があります。
 
 

⑤WordPressからの出力項目・形式をテンプレート化する(必要に応じて)

 
③④の設定を再度使用できるようにテンプレートとして保存することが可能です。「設定をテンプレートとして保存します。」のチェックボックスにチェックを入れると、テンプレート名を入力する箱が表示されるので、任意の名前を入力します。
また、以前作成したテンプレートを使用する場合は「テンプレートを読み込みます…」のドロップダウンメニューから選択します。
 
 

⑥WordPressの出力の詳細を設定する

 
出力項目や出力形式の選択が完了したら、「続行」ボタンをクリックします。次に「設定のエクスポート」という画面で出力のスケジュールと出力オプションを選択します。
 

Scheduling Options

「Scheduling Options」では出力のスケジュール設定が可能です。
 
💡
Do Not Schedule:スケジュール設定を行いません。手動で出力を実行します。 Automatic Scheduling:出力する曜日と時刻を設定します。設定された曜日・時刻に出力を実行します。 Manual Scheduling:高度なスケジューリング設定を行います。有償版で使用可能です。
 

高度な設定を構成

「高度な設定を構成」では出力オプションを選択できます。
日本語が文字化けしないように「エクスポートファイルにBOMを含める」にチェックをいれましょう。
また、他の出力と区別ができるよう、「Export Name」に任意の名前を入力しましょう。
 
 

⑦WordPressの出力を実行する

 
設定が完了したら、「Save & Run Export」をクリックすると実行が開始されます。※データ量によっては出力に時間がかかることがあります。
出力が完了すると下の画面が表示されるので、「CSV」をクリックしてCSVファイルをダウンロードします。以上でCSVファイルの出力は完了です。
 
 
 

Power BI DesktopにCSVファイルを連携する

 
Power BI Desktopで新規ファイルを開きます。「ホーム」メニュー内の「データを取得」から、「テキスト/CSV」をクリックします。
 
※もしくは、メニューバーの「ファイル」を選択 → 「データを取得」 → 「テキスト/CSV」を選択することもできます。画面にある通り、同様にExcelファイルの連携を行うこともできます。
 
 
ファイル選択画面が表示されます。接続したいファイルを選択し、右下の「開く」をクリックします。
 
 
シートの内容がプレビュー表示されます。接続したいデータが正しく表示されているかを確認し「読み込み」をクリックします。
 
 
しばらく読み込み待ちの時間があり、完了するとレポート編集画面に切り替わります。「フィールド」欄に選択したシートが表示され、連携作業は完了です。
CSVファイルをもとにしたデータからグラフの作成作業を進めることができるようになりました。
 

Power BI サービスにCSVファイルを連携する

 
Power BI サービスのホーム画面を開き、「新しいレポート」をクリックします。
 
 
下記のデータの選択画面が表示されます。赤枠の「これらのオプション」の箇所をクリックします。
 
 
Excel、またはCSV形式のファイルの選択ができるようになりました。CSVのアイコンをクリックします。
 
 
ファイルの指定を行う画面が表示されます。デスクトップ上にあるファイルを接続する場合は、左下の「このデバイスを参照する」をクリックします。
 
 
接続するファイルを選択し、「開く」をクリックします。
 
 
データの接続が完了し、レポート作成画面が表示されます。右に表示されたデータ項目をもとに、グラフの作成を進めることができます。
 

最後に

いかがでしたか?
WordPressからCSVを出力してPower BIに連携する方法をご紹介しました。
WordPressのデータをPower BIで可視化することでスピーディに執筆状況を把握することが可能になります。
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