【Excel】機能10選⑨:相対参照・絶対参照・複合参照の切り替え(F4)

習得所要時間目安:10分
 

概要

関数や数式をコピーして別セルに貼り付けると、参照先の番地がズレて困ってしまったことはありませんか?
これはコピーした式の参照先が、コピーしたセルの番地から移動した分だけ、移動するためです。
このように、動かした分だけ自動で参照先が変更されてしまうのを「相対参照」と呼び、Excelの数式ではデフォルトでこの形式になっています。
これと対になる「絶対参照」「複合参照」を覚えることで、より便利にExcelの数式を扱うことができるようになります。
下記でそれぞれの違いを画像とあわせて解説します。
 
 

相対参照「=A1」

 
 
セルに、 セルを参照する式を書きます。
 
 
その式をその他の黄色セルにコピペをすると、下記のようになります。
アルファベットで指定される列(=横方向の動き)
数字で指定される行(=縦方向の動き)
両方が自動で移動します。
 
 
「相対参照」の結果は、このようになります。
 
 

絶対参照「=$A$1」

 
 
セルに、 セルを参照する式を書いた後、 キーを押すと、
式の中に「$」が表示されました。
この状態が「絶対参照」です。
 
 
下の黄色セルにコピペをしても、どのセルでも
アルファベットで指定される列(=横方向の動き)
数字で指定される行(=縦方向の動き)
の両方が移動せず固定されます。
 
「絶対参照」の場合の結果は以下の通りです。
「絶対的に参照するセルが決まる」のが「絶対参照」です。
 
 

複合参照「=$A1」「=A$1」

 
同様に、 セルに、 セルを参照する式を書いた後、
キーを2回押すと、式の中身は「=A$1」となります。
また キーをもう1回押すと、式の中身は「=$A1」となります。
 
この状態を「複合参照」といい、
アルファベットで指定される列(=横方向の動き)
数字で指定される行(=縦方向の動き)
どちらか一方だけを固定する、という設定です。
 
まず、「=A$1」の方を見てみると、
 
 
アルファベットで指定される列(=横方向の動き)は自由に動き、
数字で指定される行(=縦方向の動き)は固定されています。
 
 
結果はこの通り。
 
 
一方、「=$A1」の方を見てみると、
 
 
アルファベットで指定される列(=横方向の動き)は固定され、
数字で指定される行(=縦方向の動き)は固定されています。
 
 
結果はこの通り。
 
 
「=$A1」はアルファベットが固定、
「=A$1」は数字が固定、
「=$A$1」は両方が固定、
 
ということで、「$の右の部分が固定される」と覚えましょう。
を複数回押すと、これらを自由に切り替えることができるので、実際のExcel上の動きで連動させながら、練習してみてください。
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