Domo導入で社内外のDX推進に貢献。データドリブンなダッシュボード構築で業務工数が大幅短縮
アタラの評価ポイント
・「Domo」認定パートナーとしての信頼感
・困ったときの相談役として一蓮托生でプロジェクトを推進
株式会社イグアス
管理統括本部 事業管理本部
副本部長 帰山和茂様
コーポレートサイト
https://www.i-guazu.co.jp/
株式会社アルファー・コミュニケーションズ
新規事業開発部
部長 藤沼貴士様
コーポレートサイト https://alpcom.co.jp/
IBM製品を中心とするコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、ソリューションを提供する株式会社イグアス。同社では、自社のデータ活用推進のためにDomoを導入されているほか、認定パートナーとしてライセンス販売・コンサルティングサービスを提供されています。同社がDomoを導入された経緯や、どのように活用されているのかを、ダッシュボード実例を交えて伺いました。
進化したDomoを再導入するためのプロジェクト始動
-まずはお二人の自己紹介と、今回のDomo導入プロジェクトでの役割について教えてください。
帰山:現在、事業管理本部の副本部長、人事・総務の計数(KPI)管理などを担当する帰山です。今回のDomo導入プロジェクトでは、会社全体で利活用を進めるための旗振り役を担っています。
藤沼:Domo導入プロジェクトがキックオフした当初、社内ではテクニカルセールスを担当し、IBM製品を中心としたデモやプロトタイプの検証、パートナーニーズへの対応などを行っていました。
Domo導入プロジェクトにおいてはデータエンジニアの役割で、私が社内の基幹システムにあるデータをDomo上にアップし、帰山がそれをどうダッシュボード上で表現するかを考えるという構成で役割分担していました。
2021年7月1日からは、当社の100%子会社であるアルファー・コミュニケーションズに異動しDomoのプロモーションとコンサルティングを行っています。
-ありがとうございます。今回、Domoを社内活用されることになったきっかけについて教えてください。
藤沼:根底にあったのは、データドリブンな営業スタイルに変えていきたい、ひいては社内全体をデータ活用型の組織にしたいという思いです。今回、アタラに導入支援を依頼したのは2021年10月からですが、実は2016年にも一度ユーザーとしてDomoを導入したことがあります。
-そうだったのですね。
藤沼:そのときは、今にして思えば、当社には少し時期尚早だったのかなと振り返ります。当時からデータドリブンな企業文化の醸成を目指してはいたものの、ツール先行で導入してしまった雰囲気がありました。
また、Domoに読み込ませるデータを準備するのも非常に大変で、データの成形は手作業で行っていました。さらに当時は継続ライセンスコストが高かったこともあり、2年ほど使いましたが、そのときは企業文化を変えるまでは叶いませんでした。
その後、Domoの価格面・機能面ともに改善されたという話を耳にして、再度導入を検討しました。また導入する際に、自分たちで売ることも同時に考え始め、2020年10月よりイグアスでもDomoのライセンス販売やコンサルティングサービスを提供開始しました。
自分たちでもコンサルティングをするとなるとDomoを徹底的に知り尽くす必要があるため、先行してDomoの認定パートナーを取得されているアタラに導入支援を依頼したのが今回のプロジェクトの始まりです。
-そういった経緯もあったのですね。では、アタラを知ったきっかけを教えてください。
藤沼:Domo社からご紹介いただいたのがきっかけです。かつ、アタラCEOの杉原さんの著書『最強のデータ経営』を拝読して、素晴らしいスキルと経験をお持ちの集団だと思い、導入支援を依頼することになりました。
ダッシュボード化したことで、作図工数が10分の1に短縮。リアルタイムでのモニタリングが可能に
-プロジェクト開始当初は、どういったデータをDomoでダッシュボード化しようと思われたのでしょうか。
帰山:一回目の導入の際も含め、まずは計数管理のためのダッシュボードを構築しようとしたのですが、一回目の導入の際はETLを正しく組まず、手作業で行っていたのが失敗要因でした。結局、工数がかかりすぎるので、従来通りのExcelでの管理に戻ってしまっていました。
今回の再導入においても、本当は最初にデータを整理できればよかったのですが、「最初だからとりあえずデータを全部入れてみよう」というふうに始めたので、その後のデータ整理が大変でした。DomoのETLはひとくせあるので、まずはそこを理解する必要がありました。
藤沼:また、基幹システムの抽出ロジックを組むのも最初は大変でした。Excelにデータを抽出するツールがあり、その中でSQLをジェネレート・加工する仕組みでした。それを全てひも解いて、Workbench(ローカルファイルやデータベース接続、その他のオンプレミスデータソースからのアップロードを自動化可能にするデスクトップアプリケーション)側に移植する作業が必要なのですが、既存のシステムに合わせてデータを加工するプロセスが複雑だっただけに結構、頭を使いましたね。
試行錯誤の末、現在はWebReportというツールによって抽出SQLをシミュレーション生成し、それをWorkbenchに貼り付けるだけで容易に抽出できるようにしているので、簡単にデータを接続させることができています。
-データの取り込みや整理の部分で紆余曲折がありながらも、現在はダッシュボード化まで実現されているのでしょうか。
帰山:計数管理や、営業数値管理などをビジュアライズして、ダッシュボードを社内に展開するところまで実施できています。今はまだ棒グラフや折れ線グラフなどでの表現に限られていますが、今後はヒートマップや地図表示など、データに合わせた表現ができるように勉強していきたいと考えています。
また、ダッシュボードを作っていてあらためて感じたこととして、ビジネスを円滑に進めるためには見た目もとても大事なのですが、結局、見たいのは突き詰めると「数字」です。昨対、プラスマイナスなど、いろいろな比較方法がありますが、いずれにせよグラフをドリルダウンした際に数字がしっかり記載されていることが、良いダッシュボードであるポイントだと思います。
-具体的なダッシュボード例を見せていただけますか。
藤沼:以下は、受注残データを分析するためのダッシュボードです。ここに表示されているグラフは、売上と注残を同時に確認するためのもので、要は注残があとどれだけあって、どれだけ売上があったのかを毎日トラッキングできるというものです。
これまで営業マネージャーは、このデータを基幹データから出力して比較し、そのデータを使ってExcelグラフを作る作業に毎日30分を費やしていました。そうした状況をなんとかしたくて、このダッシュボードを作成しました。
-その30分はどう解決しましたか。
藤沼:30分が3分に短縮されましたし、リアルタイムデータが即座に見られるというのが非常に良い点です。
作表時間が短縮されたことで営業担当者はお客さまにより時間が割けるようになったため、異常値を発見する余裕ができました。加えて、部下をフォローアップする時間も取れるようになりました。
-まさにDXですね。
藤沼:はい、社内でもDX的な効果を感じていますし、売り手としてもお客さまの課題をデータドリブンに解決するために、Domoは役に立つと思っています。
-今後、全社的に活用される予定ですか。
帰山:はい。特に人事系部署が非常に関心を示しているので、次は人事系ダッシュボードに取り掛かることになりそうです。
-ありがとうございます。最後に、今後アタラに期待されることをお聞かせください。
帰山:前述したように、直近は出来上がったダッシュボードのビジュアライズ面を強化してく予定です。各種データに最適なビジュアライズ方法は何か、どのようにビジュアライズするのかなどを相談させていただければと思っています。
-今後も一蓮托生で取り組ませていただければと思います。本日はありがとうございました。
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